バンガードビートルを受け取りに、この場所へ来た。

随分と前に来たときは、敵として。でも今は味方として。

反乱軍の本拠地のボロいビル。


翼のメダロット 第12話  その時、その気持ちは。


リオン「リウさん。」

ボロビル内部の、リウの研究室。何故かここだけタイルが張りかえられたりしてやたらと豪勢。

視線の横に入ってきたカプセル。ウイニングシザーズの入ってたカプセルに、バンガードビートルが入っている。

蒼い、完全な装甲。力が抜けたようにカプセルの中を浮いている。

リオンの声に気付き、机から視線を離しリオンの方を向く。

リウ「あ、いらっしゃい。」

椅子から立ち上がると、バンビーの入ったカプセルの方に歩いていく。

カプセルまでつくと、パネルを色々と操作する。最後のボタンを押すと同時に、培養液がパイプを伝ってどこかに流れていく。

培養液が全部なくなり、カプセルが開く。

意識がないため、カプセルから落っこちて地面に落ちかけたところをウイングが抱える。

ウイング「危ないだろ!俺の新しい身体なのに!」

何故か起こって力説する。

リオン「分かった分かった。さ、メダルカバー開けろ。」

ウイング「何度もいうけど、落とすなよ。」

ぷしゅうという音を立てて、ウイングの背中のメダルカバーが開く。

その中心に輝く、銀色の翼竜メダル。それに手をかけ、外す。サイカチスカスタムから、瞳が消える。

バンガードビートルの角を掴み、背中を自分に向けるように持ち上げる。

そして下に下ろし、項垂れるように座っているバンガードビートルの背中を支える。

外した銀色に輝く翼竜メダルをバンガードビートルの背中に、はめる。

メダルカバーが閉まり、水蒸気を立て、バンガードビートルが立ち上がる。

緑の光が灯り、叫ぶ。

ウイング「きったぁ――――!俺専用機だ!」

自分の開いた両手を興味津々の瞳で見つめる。その手の平の中心には透明のレンズがはめ込まれている。

ウイング「リウさん、何これ!」

かなり嬉しそうに尋ねる。

眼鏡を人差し指でかけ直し、得意そうに説明する。

リウ「それは二重機構と言うもののためでね、腕の横見てみん?」

言われ、右腕の横を見る。蒼い装甲の真ん中あたりに切れ込みが入っている。

リウ「そこを開くと、その手の平のレンズを介して君の手の前にリフレクトシールドというエネルギー性の万能シールドが開くんだ。特に光学系に強いから使ってみるといいよ。あ、頭部のとあわせて全開にすれば反射できるよ。」

言われたとおり、腕の甲の装甲を開いてみる。開いてると同時に銃口がスライドし、奥へ引っ込む。

蓋が完全に開くと共に手の平のレンズが光り、ウイングの手の前に25センチぐらいの緑色の小さいバリアが開く。

ウイング「うおおお!凄ぇ、流石は新型!」

リウ「頭部の反応弾は左右共に3発分入っているから。腕のライフルもリニアレール&溝を掘ってマグナムタイプに変更してあるよ。それで結構威力も違ってくるはずだから。」

腕のライフルの銃口を覗きこんでみる。緑の瞳に照らされ、中までよく見える。

確かに螺旋を描くようにスリットが入っている。これは弾丸に回転を与え軌道を安定させるためのものである。

ウイング「凄ぇ!ちゃんと掘ってある!」

目から銃口を放し、腕をぶんぶん振りまわす。

リオン「落ちつけって。」

下に向けた手の平を上下させて、落ち着けと手で指示する。

それが目に入ったのか入らなかったのか徐々に腕の回転速度を緩め、下に向けてピタッと止める。

「この子達が私達のエース?ホントに大丈夫なの?」

リオンの背後で、声がした。今まで聞いた事のない声。

慌てて振りかえるリオン。何かが飛んで来る事に気付き慌てて顔を逸らす。

振り返ったリオンの頬を掠め、ウイングの頭の上を通り越し、その先にいたリウの元へ飛んで行く。

それを人差し指と中指の間で挟み、受けとめる。光を受け輝く円盤状のそれ。表面に『現在の進行状況』と書かれている。

「思ったより早いわね。早くしないと取り返しのつかない事になる。」

長い銀色の髪を後ろで縛り、その顔つきは凛としたもの。声からして女性であるが身体の起伏は絶望的である。服装はパレット達と同じ薄緑の服。上着の袖と裾が長く、スカートが短い。つまり、上着の襞(ヒダ)でスカートが隠れるということ。袖も手に大分被さっている。

リウ「ありがと……。ベベル。」

礼を言うリウ。その表情は暗い。

ベベル「迷いは敗北に繋がるわ。よく覚えとくのよ。」

リウ「分かってるよ…分かってる。」

パソコンのディスクトレイを開け、その中に受け取ったCD−RWを押し込む。

リオンとウイングが何やら相談をはじめる。

ウイング「やっぱ新型になったから技の名前も…」

リオン「そんじゃリクガンフレアを…」

大した内容ではないようだ。

パソコンの画面に色々と表示され、流れていく。それを横目で見てしばらく時間がかかりそうだなぁと心の中で呟くリオン。

何気なく右腕のメダロッチを見れば13:12をさしている。つまり午後の1時12分。

ベベル「暇そうね。ちょっとロボトルしてみる?」

リオン「いいですよ。バンビー試したいですし。」

一路、ロボトル場ヘ。

 

 

 

―ロボトル場―

前にファントムとかいろいろと戦った場所。壁とかはちゃんと直っている…一見。

リオン「(俺的ランクではパレットさん、瑠璃、レイヤーさん、で最後にベベルさんかなぁ…)」

謎のランキングを心の中で呟きながら、右腕のメダロッチを構える。

リオン「よぉし!行くぜウイングぅ!」

メダロッチの蓋に、バンガードビートルのデータが表示される。機体の損傷率を表示するバー、ウイングとリオンのシンクロ率を表示するうにょうにょした線。そして、パーツと機体名。それに能力。一番下に各動力の出力を表した3本で表されたバー。

オートマチックジェネレーターの出力が50,8%、ソーラーシステムの出力が30,2%、そして、補助の役割のサイプラシウムと表記された一番下のバーが20,0%。全部合わせて100%という意味なのであろう。

ベベル「メダロット転送。」

ベベルの目の前に、光が広がる。徐々にそれは形を作り、やがて光を消しその姿をあらわす。

オレンジ色のボディ、やや丸くなってる頭部。ペダルのような両腕、そして三輪車のような脚部。通称、サンリーン。ロボロボ団の量産機。

リオン「…マジですか?」

呆れでメダロッチを構えた腕が少し下がる。

ベベル「冗談よ。」

今度こそ、と言わんばかりにメダロッチを構えなおす。

ベベル「パーツ転送。」

サンリーンの身体を、光が包む。パーツを閉めるネジが外れ、パーツがティンペットから外れ、そして光となりメダロッチへ流れていく。

かわりに、新たな身体がそのティンペットを包む。 

パーツのコードがティンペットにはまり、引かれる様にしてパーツがティンペットにはまる。それをネジが閉め、背中のメダルカバーが閉まる。

不死鳥を模った、その姿。

PHX、ヘルフェニックス改。

 

……

…………

 

3!

 

2!

 

1!

 

どっか〜ん!

 

なぜなにα−ZERO 〜翼のメダロットの旧メダロットについて〜

 

はい、皆さんはじめまして。当コーナーを取り仕切る、安藤 リウです。では…

 

さぁって、ここまで翼のメダロットを呼んでくれたキミ!

なんでヘルフェニックスとかドークスとかが未来の今、この時代に残ってるんだ?と思った読者も多いはず!

じつは翼のメダロットの時代の始まる前、ユウリ達が現役だったころに、「リファインメダロットシリーズ」というのが発売されたのです。

これは、今までは形がちょっと違っていたりとか、色がちょっと違っていたりとか(これについては天領 イッキのメタルビートルが当てはまる)そういうのが発売されていたのだが、その時だけ完全な、元のままの姿で発売されることになったのだ。

それが当てはまるのかどうかわからないが、ウイングのサイカチスも色以外は完全な形だったね。

以上、なぜなにα−ZEROでした。

 

 

 

リオン「…ちょっと余計な解説入ったけど、今度こそいくぜ!」

リオンがメダロッチを構えなおし、ウイングが戦闘体制に入る。

 

機械の声が、ロボトルの始まりを告げる。

 

ウイングが、右腕の銃を構える。

漆黒の銃口が光を反射し、煌く。弾丸が、掘られた溝に反り回転を与えられる。

火花を散らし、銃口から放たれた弾丸が標的へと虚空を駆け抜ける。

不死鳥が、それを脇腹に受けながらも限りある空を飛翔する。

ウイング「…当たれ!」

その場から動かず、右腕の銃から弾丸を放つ。前よりも弾丸の速度はずっと速いが、寸でのところを避けられる。

リオン「…反・応・弾!」

リオンから指示が飛ぶ。

右足を後ろに引き、角を傾ける。

ウイング「必殺武器なんだ、当たれ!」

角から2個、細い反応弾が飛ぶ。細くても威力は同じ…リウ曰く。

ベベル「チャージ終わってる?リーム。」

リーム「終。」

随分口数が少ないな。

ベベル「じゃ、ビームで反応弾を落として。」

リーム「了解。」

両腕の、本来ならファイアーの出るべき銃口を反応弾に向ける。

リオン「反応弾を落とす気か…ウイング、飛べ!」

ウイング「おっしゃ、本領発揮ぃ!エアーブースター!」

肩のユニットが開き、空気を溜める。

閃光が、反応弾を貫く。熱を受け、爆発する反応弾。

リームから、ウイングの姿が見えなくなる。

ベベル「ビーム!前方に向けて!」

無言でチャージし、それが終わった右腕から閃光を放つ。

煙を吹き飛ばし、真っ直ぐに突っ込んできたウイングに向かって伸びる。

ウイング「リフレクトミラー、全開!」

波○拳のような構えをし、両腕の装甲を開き、すべてのシールドを開く。バリアにも似た、その鏡に閃光が伸びる。

ウイング「反射!」

閃光が、180度その向きを変えそれを放った主へと伸びる。

リーム「甘。」

流石は機動力だけは高い、飛行型。それを簡単にかわす。

エアーブースターのチャージが切れたのか、ウイングが落ちかける。

ウイング「十秒チャージ、二時間キープぅ!」

再びエアーブースターで飛びあがり、両腕の銃器から弾丸を放ちながらリームを追走。弾丸ほとんど当たらず。

リオン「ちゃんと当てろよ!」

エアーブースターでリームの背を追いながらもどうにも弾がばらけ、当たらない。

ウイング「無茶言うな!」

左腕の”44マシンガン”と呼ばれる連射式の二つの銃口から立て続けに弾丸を放つ。

移動した先を狙っているのだが前のボディとの差が出てるのか、イマイチ正確に当たってくれない。

リーム「撃。」

チャージが終わり、リームの右の銃から光の帯がが伸びる。

身体を大きく後ろに逸らして、その光の帯をすれすれでかわす。

続けて、左の銃から光の帯が伸びる。

体制を崩していたため、シールドで防ぐも敢え無く僅かに貫通し、脚部に命中。そのまま地面に叩きつけられる。

ウイング「いって―――!」

痛がってる暇も無く慌てて立ち上がり、ビームをかわす。

リオン「ウイング、回避。しばらく粘ってくれ!」

ウイング「あいよっと!」

半ば自棄(やけ)になりながら光の帯をかわしていく。

リオン「(どうでる…今まで一回しか戦ったこと無い飛行型…)」

真剣な表情で、作戦を考えつづける。

ウイング「危ないって!」

バックステップで、光の帯をかわす。地面に焼け跡が残り、煙を上げている。

リオン「(なんとか接近戦に持ち込むか…張り付けばなんとかなるか…反応弾はあと4発…)」

奇妙な動きをして、ウイングがビームをかわしている。どんな動きかはご想像にお任せします。

その動きに呆れつつも、指示を飛ばす。

リオン「反応弾、全弾発射!」

チャージしているリームに、右から二発、左から二発、計4発のミサイルが飛ぶ。

リオン「突っ込め!」

ウイング「うおおおおおおおお!」

ビームでは4発すべてを撃ち落すは難しい。ビーム一回でミサイル一基を落としたとしても、それでもまだ残っている。ビームは速射では無いのため、どうしても二基残ってしまうのだ。

チャージが終わるまで、そのミサイルから逃げ纏うリーム。それを下でウイングがバタバタと走って追う。

チャージが終わったのか、リームがミサイルの方を降りかえる。銃口をミサイルに向け、ビームを放つ。あっさり爆発する反応弾。

前と同じように爆炎で、ウイングの姿が消える。

ベベル「威嚇で前に。」

リーム「無理。」

先ほども書いたように、ビームを撃つにはチャージが必要なのですぐには撃てない。

リームの動きが止まる。下手に動くよりは止まってたほうが良いと考えたのだろう。

リームを包むようにして広がる爆炎の中に影が映る。そこから、手が伸び、リームの肩をつかむ。

ウイング「零距離、とったぞ!」

カブトムシが、不死鳥を掴み拳を振りかぶる。

リオン「フィールド、展開!」

ウイング「リフレクトナックル!」

リフレクトシールドを展開。腕の装甲が持ちあがり、緑色の膜がウイングの拳を、腕を包む。

そしてそのまま不死鳥の腹部を殴る。殴る。殴る。

ウイング「秒殺、マッハナックル!」

最後に思い切り殴り、地面に叩きつける。砂塵が舞い上がり、リームを覆う。っていうかまた変な名前を。

ベベル「リーム、大丈夫!?」

不安そうな表情で、メダロッチに向かって叫ぶ。

リーム「無事。」

見上げた上空に浮かぶウイングの姿が、影になって砂塵の中に浮かぶ。体が思うように動かない。バランサーがやられたようである。

ベベルのメダロッチにビームのエネルギーが充電完了したことが表示される。

ウイング「神経を研ぎ澄ませて…敵を見る!」

ウイングの呟きが、響く。

それを合図とするかのように、両者の同じ指示が飛ぶ

リ&ベ『一斉射撃!』

ウイングが、リームが、その両腕を前に向け銃器を放つ。

いくつもの弾丸が、煙に穴を開けリームの元へと飛ぶ。

しかしそれをリームの放ったビームが掻き消しウイングの元へと飛ぶ。

ビームが煙を突き抜け、右腕を引いた構えのウイングの身を焦す。しかし姿勢を崩さず、それに目を細めて耐える。

リオン「…矢と成りて、悪しき心を射る!」

逆側にいるベベルからでもウイングの姿は見える。その姿は、さながらロボットもので言うとどめを射すために最終技に入るかのような構え。

右腕の装甲が持ちあがり、それをフィールドが包む。前よりも、その範囲は大きい。

ウイング「ファルコン、アロォ―――――!」

右腕を前に突き出し、肩のエアーブースターを完全に開き、空気を放つ。

僅かに残った煙を吹き飛ばし、リームへ特攻。

バランサーのいかれたリームにはそれをよけることは容易ではなく、腹部に見事ウイングが突っ込んでくる。

ウイングの張ったリフレクトシールドが、リームの腹部に減り込んでいく。腹部の装甲がへこんでいき、やがてヒビが入ったのを見てシールドを消す。

ヒビの入った腹部に平手をつき、肘を曲げ腕立て伏せの要領で一気に反動をつけリームから離れる。

ウイング「はぁ…疲れたな。」

くるりと反転し、リームに背を向ける。リームの瞳から光は消え、メダルこそ出てはいないが機能停止していることは明らかである。

ベベル「ふぅん、なかなかってとこね。」

メダロッチを操作し、リームをどこかに転送する。

リオン「まだ新型に慣れてないからですよ。」

自分の元に戻ってきたウイングの肩をぽん、と叩く。

 

結局その後は大した進展もなく、リオンたちは家に帰っていった。

 

 

―ロボロボ団内部破壊特殊任務活動班、本部屋上―

正式な名前はこんなのではあるが、ロボロボ団から言わせてもらえば”反乱軍”の本部である。つまり、いつものボロビルという事。

時刻は夜の9時ごろ。夏の夜に涼しい風が吹きぬけていく。

その風に水色の髪をなびかせながら、ぼんやりと町の明かりを見ている女性、パレット。

パレット「はぁ…」

何か考え事をしているのか、柵に肘をつけ頬杖をついてため息をつく。

「また、考え事?」

パレットの後ろからの声。いつも聞き慣れた、友の声。

パレット「うん…。今までは世界の平和を救うためだ〜って言ってたけどホントにそれで良かったのかなぁとか、ね。」

また、ため息をつく。

レイヤー「そんなくだらない事考えてたの?」

そのまま歩き、パレットの横に立ち、柵に背を預ける。

パレット「リウとかリオン君とか、瑠璃ちゃんとか、ホントは関係ない人達を巻き込んでまでこんな事する必要があったのかなぁって。」

またまた、ため息をつく。

レイヤー「もう遅いわよ、巻き込んじゃったんだから。それに面白そうじゃない。世界征服をしようなんて相手と戦うんだから。」

けらけらと笑い、パレットの肩をぽんぽんと叩く。

レイヤー「それと私の妹のために今世界征服されちゃ困るのよ〜。」

パレット「ああ、妹いるんだっけ。」

こくり、とレイヤーが頷く。

レイヤー「確か高校一年生だったかそれくらいだと思うけど、最近会ってないから良く覚えてないわ。」

手をひらひらと振るい、知らないという事を強調する。

パレット「私には弟も妹も兄も姉もいないからね…」

少し、羨ましそうにレイヤーを見る。

レイヤー「でも、弟代わりはいたんでしょ?」

俯き、パレットの表情が曇る。

パレット「いたけど…」

そこから先の言葉が出ない。

レイヤー「世の中ってのは皮肉なものよね。弟分にして可愛がってたのが敵の最重要人物なんだから。」

黒い、星空を見上げる。町がまだ明るいせいか強い光を放つ星しか確認できない。

パレット「だから…間違った事はやめさせないと…」

絞り出すような声で、呟く。

こくこくと、頷くレイヤー。

レイヤー「そこまでわかってるんだったら迷わないの。ほら、占いでも見て落ちつきなさいよ。」

ポケットの中から携帯電話を取り出す。いくつかボタンを押し、タロット占いを開く。

パレット「いらない。」

笑いをこらえながらも首を左右に振る。

レイヤー「迷いは禁物よ。」

それを見てレイヤーがフッと笑う。

パレットの横を離れ、階段へ向かって歩いていく。

パレット「迷ってられない、よね!」

誰もいない、星空に向かって明るく大きな、決意に満ちた声で叫ぶ。

 

 

そのころ下では、リウが青ざめていた。

リウ「もうここまで…今日の作業を含めるとかなり進んでしまってる…早くしないと…」

腕のつけたメダロッチを見なおし、どれくらいで完了するか予想を立てる。

良くて、後1週間。それ以上の日時は無い。

 

 

それぞれが、それぞれの思いを抱えて来るべきときへ向けて動き出す。

自分の、信じるものの為に。


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