もう一つの翼  第2話  偽者と本物


「俺の家族なんだからお前の苗字は神龍だ。」

「神龍 龍佑ですか。」

「ああ、それと…」

「それと?」

「お前、メダロッター免許作ってないだろ。」

「そう言えば僕、免許作ってませんでしたね。」

「じゃあこれに書いて。」

「はい。ところで店員さん。名前なんて言うんですか?」

「んー。リオン。」

カキカキカキ

「(神龍リオン?あれ?どっかで聞いたことあるような。)はい、書けました。」

「後でコンビニ来たときに渡すから、先に学校行って来い。」

「はーい、いってきまーす。」

「いいの?リオン、本名教えちゃって。」

「いいよ。減るもんじゃないし。さ、仕事行こうか。」

 

 

学校

「おまえ、3円で買えたの?!」

「うん、まあね。」

「後でロボトルしようぜ!」

「うん!」

 

休み時間

「三十六体目!」

「いいぞーライトニング!」

休み時間は大体十分間で、今二人が戦っているのはその時間である。彼の横には山積みにされた36個のパーツがある。

「右四十五度、左九十度に敵ニ体!」

「あらぁ!」

バヒュウ、バヒュウ!

「次は後ろに2メートルジャンプ!」

シュ!

「いけ!とどめだ!!」

「オラオラオラァ!」

バヒュ、バヒュ、バヒュ!ドドドドドーン!!

「これで38体目!!」

この二人が良く狙われる理由。それは、ブラックビートル自体が珍しいこととオリジナルカスタマイズが施してあるためである。

キーンコーンカーンコーン

「あ、チャイムが鳴った。」

「俺、コンビニ行ってるね。」

 

 

コンビニ

「お、ライトニング。学校はどうした?」

「別に。」

このニ体の青いKBTが話しているとお客(?)が入ってきた。

「あ!昨日の神龍とかいうやつだ!!」

「へー神龍ぅー。で、メダの名前は?」

「たしか…ウイングとリューだったかな。」

「ふぅーん、ウイングかぁー。じゃああいつは伝説のメダロッターなのか。ロボトルロボトル。」

「なんだ貴様!俺とロボトルしたいのか?!」

「うん。」

「表に出ろ!!」

ヒューン

「そのロボトル合意とみてよろしいですね。」

「おっけー。」

「いいぜ!」

「それでは、神龍チーム対神龍チーム。ロボトルゥゥゥゥゥゥゥゥファイト!」

「撃て!ウイング、後ろに廻り込め、リュー!」

ガガガガガガガガガガガガガ

「あ〜あ、俺の射撃はこんなもんじゃないぜ。」

バサ!背中の翼を大きく広げうえへ飛ぶ。

「これが本物の射撃だ!」

バン!バン!バン!バン!1mmのずれもなく同じ所に弾がめり込んでいく。

「これで終わりだ!偽モン!!」

あたまからでた反応弾のような物があたり、パーツが消滅しティンペットだけになり、メダルが射出される

「ちょっと威力が強すぎたかな?ま、いっか。」

「こここここここ降参。」

「もう偽ものごっこしない?」

頭の角を不良に向ける。

「しししししししししないしない。わぁーーーーーー!」

不良はKWGのうでをつかんで逃走していった。

「あれで良くリオンの名が名乗れたな。」

「偽モンだからってあれほどまですることないでしょ。」

「いいよ、リオン。偽モンなんだし。」

「あはははははははははははは。」


次回予告

「いやー快勝快勝。」

「お前あそこまでするなよ。」

「強力に育てたお前が悪い。」

「やな奴だなーおまえ。」

「次回、「もう一つの翼」『メダロットを買いに行こう!』ロボトルゥゥファイト!」

「この話も俺達が主人公なの?」

「…」