もう一つの翼  第5話   期末試験で頑張ろう!


「う〜ん、期末試験…」

「どうしたの、リオン兄ちゃん。」

彼は思い出していた。自分が中学生だったころを…

 

「うお〜これ間違ってるのか〜!」

「それが合ってるからって12点になるだけじゃない。」

「馬鹿だなぁ、なんだよこれ、マヨネーズって。数学とどーゆー関係があるんだよ。」

「そうだと思ったんだよ〜!」

「ダメダメね。」

「勉強がダメでもメダロットが強ければいいんだ〜!」

そんなことを言って、彼は高校に入れなかったのであった。

 

「…ちゃん、リオン兄ちゃん!」

「はっ!」

「どうしたのいきなり。」

「いや、嫌な過去を思い出してね。勉強、頑張れよ。」

「う、うん…」

 

 

テスト当日

「(えっとこれがこうなって。)」

次々と解答欄に正確な答えを書きこんでいく。そう、彼は頭がよかったのだ。

「(よし、終わり!)」

問題用紙の裏に設計図を書いていく。メダロットのパーツだ。

キーンコーンカーンコーン

テストの終わりを告げる鐘が鳴る。

 

数日後  神龍家

「合計500点…」

テストの結果を見て驚くばっかりである。そりゃあ満点だもんねェ。

「リオンとはえらい違いだな。」

ウイングが憎まれ口を叩く。

「これは何か手を打たないと…」

何を考えているんだこの人。

「やっぱ天才だな、龍佑は。」

「てへ」

首元をさすりながら照れている。

「そうだ!」

頭の上に電球がひかり、何かを閃いたようである。

「京都に行こう。」

「うわ、さむ!」

「やっぱり?」

「……………………」

無言でうなずく。それしかないだろう。

そんなこんなで夜は過ぎて行く。


次回予告

「次回はなんとクリスマス!」

「うわ、もう時期が時期って感じだね。」

「次回、「もう一つの翼」『クリスマスパーティー』にロボトルゥゥゥゥゥファイト!」

「え、パーティー!?」