もう一つの翼  第14話  真の闘い


「お〜い手紙が届いてるぞぉ〜」

ウイングが郵便受けから手紙を持ってくる。

「え〜っと、なになに…

挑戦状

神龍龍佑、ウイングメダルをかけた最後の勝負をするロボ。

そっちが勝ったら月島博士についてこちらが知る情報を教えるロボ。

こっちが勝ったらウイングメダルを貰うロボ。

時は3月28日、旧ロボロボ団本部の屋上で2人仲間を連れて来るロボ。」

旧ロボロボ団本部…神龍リオン一行が第二次魔の10日間を止めた場所。

「いくの?」

横からライトニングが覗き込んでる。

「うん。これで終わりにするんだ!!」

「ようし、いっちょやってやるか!」

 

 

旧ロボロボ本部 3月28日。

「来たロボ…」

「ロボロボ団!いざ尋常に勝負!!」

「来いロボ!勝負は一対一ロボ」

 

一回戦 

        羽鳥 アキラ VS ロボロボ幹部 オチャズケ

使用メダ    テラカド       ユウイチタン

フィールド         屋上

 

「ロボトルファイト!」

 

「テラカド、トゲトゲハンマー、チョッキンブレード展開!」「ユウイチタン、メダフォースチャージロボ!」

テラカドの右腕からハサミ状のユニット、左腕からトゲ状の突起が現われる。

「ユウイチタン、メダフォース、フィールドチェンジロボ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

フィールドが海にチェンジ!っていうかプール状態。

「ユウイチタン、回り込んで攻撃ロボ!」

水を得た魚状態で素早く回り込んで右肩のアーマーを剥ぎ取る。

「テラカド、後ろ!」

振り向きざまに攻撃を仕掛けるが、楽々回避されてしまう。

「くそ!どうすれば…」

考えてる間にもテラカドがダメージを受けて行く。

「アキラ殿!はやく指示を!!」

テラカドのボディは両肩のアーマーが外れ、左足に深い傷を負っている。

「え〜っと、水面まで上がれ!」

とりあえず指示どおり水面まで上がる。

「ようし、下に向かってチョッキンブレード!」

チョッキンブレードを勢い良く下に向ける。ユウイチタンがテラカドの下まで来る。

「いまだ、上に上げろ!」

上に上げるとユウイチタンが食いついている。そう、まるでサカナ。

「いっけぇぇぇぇぇぇ、トゲトゲハンマー!」

ボコ!

機能停止。

 

「やった!ナイスだぜ!!」

「まずはこれで一ポイントで御座る。」

 

2回戦

        牙島 ライ VS ロボロボ幹部 タクアン

    使用メダ ドライヴ  レオ

 

「ロボトルファイト!」

「ようし、ライトバルカン!」

「はい!」

右腕を相手向かって構え、発射する。

「そんなへなちょこダマ当たらんぜ!!」

軽々と回避し、ドライヴにスピードを上げながら接近する。

「メダチェンジ!」

飛行形態になり、レオの繰り出した刃をかわす。

「ドライヴ、ホーミングミサイル!」

機体下部に設置されたミサイルポットからミサイルが射出させる!

「飛び乗れ!」

発射されたミサイルの上を走り、高く飛翔!

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ドライヴに飛び乗ろうとする!

「ノーマルモード!うてぇ!」

変形を解除し、飛び乗られるのを回避すると、地面につくと同時に左腕を上に向ける!

「あ、あれ?」

上にはレオの姿はない。

「斬!」

ズバァ!後ろから斬りつけられる!

「いってぇぇぇぇぇ!」

「怯むなぁ!格闘トラップ設置!」

ボシュウ!カチ。

頭から出たトラップが床に設置される。

「おーし、レフトミサイル!」

シュウウウウウウウウウン!

「斬れ!」

ズバァァァァァァ!反応弾が真っ二つに切られる!

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

猛スピードでドライヴに接近する!

「わぁぁぁぁぁ!」

ライトバルカンで牽制するが怯まず、更にスピードを上げる!

「斬れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「ガァァァァァァァァァァァド!」

レオが刃を繰り出す、ドライヴがガードをする、格闘トラップが爆発する。

この三つが同時に起こる。

数秒の間の後、ドライヴがふらりと倒れ、背中からメダルを射出する。

「ドライヴ、機能停止!勝者、レオ!」

「ドライヴ!」

「ふ…お前も強かった…な…」

仰向けに倒れるレオ。

「レオ、機能停止!この勝負、引き分けとします!」

しかし、いつ審判は現われたのだろうか?

 

3回戦

       神龍 龍佑 VS カキフライ あんど エビフライ

使用メダ  ライトニング  クワガタ

        ナース     エレフ

 

「ロボトルファイト!」

 

「ライトニング、ショットレーザーで牽制!、ナースさん、ELFの懐に入って攻撃!」

『おうっ!』

一気にエレフに接近するナース!クワガタに威嚇射撃をしかけ、相手の接近を止めるライトニング!

「エルフ、ハンマー射出!」

エルフから放たれたハンマーは真っ直ぐにナースに向かってとんで行く!

「そんな攻撃…当たるもんですかぁ!」

言い終わると同時に、上に跳ぶ!

「オラァァァァァァァァァ!」

エルフに向かって落ちてくる。

そして、ドナーカプセルで殴りつける! 

「ロォォォォォォォォォォォォォォォボォォォォォォォォォォォォォォォ!」

右の盾でガードする!

ドナーカプセルが使用不可能なほど凹み、エルフの盾が叩いたところを中心にヒビが入り、砕ける。

「ぐ…フン!」

首を右に振るエルフ!

鉄球が右に浮き、飛ぶ!

「え?あ、しまった!」

鎖がナースに巻きついた!

「フォオア!」

首を左上に勢い良く挙げる!その先にはライトニング!

 

 

「ライトニング、くるよ!」

「わかってる!」

両腕の剣を構える。

「そっこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

左腕のハンマーを繰り出す、それを右腕のチャンバラソードを振り下ろし受け止める。

『はぁぁぁぁぁ!』

ライトニングが左腕のビームソードを横に振る、それを右腕に装備された刃で受け止める。

「ようし!」

刃で受け止めていた腕を相手の装甲の上に滑らせ、両肘を掴む。

「し、しまった!」

そう、前回と同じ方法である。が、今度はそうは行かない。

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

先ほど飛ばされたナースが飛んでくる!そのコースは真っ直ぐライトニングへ。

ドンガラガッシャーン!

「いてててててて…なんなんだ?いったい」

「ごっめーん、うっかり。」

「うっかりじゃない!」

「なによー」

「んだとー!」

はやくもケンカ状態。

「けんかするなぁ!」

龍佑が止める。が…

『いって!』

口論してる間にクワガタはナースを、エルフはライトニングに攻撃を仕掛けていた。

「っち、いくぞ!」

「わかってるわよ!」

こんどはライトニングはエルフに、ナースは自分を治療しながらクワガタに対峙する。

 

「いくわよ…」

「どうぞ、貴婦人。」

「じゃ、遠慮なく…」

ファイティングポーズを取る。ホントに看護婦型なのだろうか?

「いくよ!」

クワガタに向かってダッシュ!

「はぁぁぁぁぁぁ!」

ドナーカプセルでアッパーをする!

「あまい!」

後ろによけ、それを回避する!

「くっ…まだぁ!」

前に一歩踏み込みモバイルカプセルでストレートを食らわそうとする。

そこへ右腕でクロスカウンターをいれる!

バキィ!

ふらり、と力なくクワガタが前のめりに倒れる。

「な…確実に入ったはずなのに…」

「残念♪NAS型の頭部は完全防御なのよ。」

「ず…ずるい…」

言い終わると同時に背中のメダルカバーが開き、メダルが射出される。

 

「さあて、いきますか!」

右腕を相手に向ける。

「…こい!」

互いに構える…

「う、おおおおおおおおおおおお!」

先に動いたのはライトニング。肩のブースターを全開にして接近!

「はあ!」

右腕のチャンバラソートを縦に振る!

ガキン!

エルフがそれを右の盾の上側で受け止める!

次に左腕のビームソードを横に滑らす!

「はああああああああ!」

左の盾で受け止める!

「これで、終わりだ!」

鉄球を目の前のライトニングに向かって射出!

「アペン、ディスタァァァァァァァァァァァァ!」

角から、プラズマ弾が放たれ、鉄球のぶつかり互いに消滅。

「トドメだ!」

「オラァ!」

左腕のビームソードを相手に向け、射出!

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!」

両方の盾がふさがっているため、頭部にもろに直撃する。

「頭部パーツダメージポイント100%、機能停止、機能停止!」

「か、勝った…?」

とりあえずかったっぽい。

「ぐあ!?」

いきなりテラカドが声を上げ機能停止する。

「な…あれは!?」


次回予告

「いきなり機能停止したテラカド。

そして現れたのはみたことも無い機体。

次回「もう一つの翼」『白銀の騎士』にロボトルゥゥゥファイト!」