花園3中前、時刻は午前8時52分。生徒は校舎の中にいた。
「ここが今日から通う学校か…しょぼいなあ」
背は160cm前後、髪の色は金色、顔は美形といった感じ。服装は紺色のブレザー、水色のYシャツ、灰色のズボン、青色に白いラインの入ったネクタイ。花園3中の制服だ。
「仕方ありませんよマスター、お父上の都合ですから。」
その横に立っていたJET型が言う。
「さて、いくか。」
「はい、そうですね。」
二人は校門をくぐって、アスファルトの道を歩いて、校舎に向かって行った。
1年3組
「今日は転校生を紹介する。さ、入ってきなさい。」
先ほどの少年がドアを開けて入ってくる。
「始めまして、俺、牙島 ライ!よろしく!!」
クラスの女子にだけ、握手を求める。笑顔で握手する女子。恐らく一部を除く男子全員の反感を買うことになるだろう。
「あ、よろしく!」
ぼーっと空を見ていた腰の辺りまで髪がある女の子(?)み握手を求めている。それに気が付き、振り返るが手は出さない。
「あ、ぼく男なんですよ。神龍 龍佑って言うんです。」
一瞬ライの顔が引きつる。
「そ、そうなんだ。まあヨロシク!(女の子に見える…)」
そんなこんなで時間はたって行く。
放課後
「お〜い、そこのきみぃ〜」
ライが前方を歩いているアキラに声をかける。
「ん?なんだ?」
「ロボトルしない?」
「おっけぇ〜!テラカド、転送!」
「よし、カモン!ドライヴ!」
それぞれメダロッチを高く上げ叫ぶ!
「ふぁ〜、アキラ殿、拙者眠いで御座る。」
「昼は苦手なんですよ。」
いきなりマスターにやる気のないコメントを言う。
『え〜い、うるさい!ロボトルだ!!』
牙島 ライVS羽鳥 アキラ
使用メダ ドライヴ テラカド
(JET01〜04) (KWG71〜74)
フィールド アスファルトの道
『ロボトルファイト!』
カーン(ゴングの音)
「テラカド、敵は射撃系だ!トラップ設置!」「ドライヴ、敵は接近戦型だ!対格闘トラップ設置!」
互いに頭部パーツの能力でトラップをはる。
「やるな…」
「そっちこそ…」
ちなみに二人ともまだトラップを張っただけである。
膠着状態…
…
……
………
「…テラカド、トゲトゲハンマー(左腕)で攻撃!」
ドライヴに接近してアッパー状に左腕を振り上げる!
「うわっ!」
後ろにバックしてそれを回避する、テラカドがトラップにかかる!
「左腕パーツダメージポイント100%、機能停止、機能停止!」
それでも…
「チョッキンブレード、展開!」
右腕で刃を出しながら斬りつける!
「いった〜」
額に深い傷を負わせる!
「ドライヴ、メダチェンジだ!」
両肩のV字の羽が垂直尾翼と主翼となり、前腕部に装着されたパープルカーラーのようなライフルが主翼の根元に収まり、胸部のコクピットのような装甲が一番前にきてトムキャット(飛行機)のような感じに変形する。
「変形した!?」
「しらなかったの?!」
説明しよう!何故アキラは変形することを知らなかったのか?それにはさして深いわけはない。メダチェンジは彼も知っていた。JET型は新発売でアキラはそれを知らなかっただけ。つまり、遅れているのである。
「と、とにかく、テラカド!飛行系みたいだから、そいつに乗って!」
「分かったでござる!」
うまい具合に背中(?)に飛び乗る。
「ドライヴ、振り落とせ!」
くるくると回り振り落とそうとするがなかなか落ちない。
「テラカド、チョッキンブレードで刺せ!メダルに傷をつけんなよ!」
燃料保管庫に当たり、オイルを流しながら力なく落ちるドライヴ。
「ド、ドライヴゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
メダルカバーが開き、メダルが射出される。
「よっしゃ!ナイスだぜ、テラカド!!」
拳を握りガッツポーズを取る。
「それほどでもあるで御座るよ。」
ちょっと照れながら答える。
「ふ…負けたよ…」
機能停止したボディを転送しながらいう。
「いや、俺達が強かっただけだ。」
「なんだとぉ〜」
「やるか?」
互いにファイティングポーズを取り構える。が、すぐに構えを外す。
「はは…」
「ははははは…」
「はははははははははははははは」
互いに笑みを浮かべている。が、声は笑っていない。
「今度やるときは負けん!」
「楽しみにしてるぜ!」
この二人は早くもライバルとなった…
次回予告
「さてさて次はぼくの出番だ!」
「主役なのに出番なかったからねぇ」
「って言うか次はロボトル!」
「おおっ!次回「もう一つの翼」『KBT VS KWG』に…」
『ロボトルファイト!』