私が、闘うことを決めた理由は…
take my Revolusion
私の名前は神龍 鈴。
年齢は17、現在彼氏募集中…というほどでもないのですが。
今は革命軍を名乗ってセレクト隊の野良狩りから野良を護る為に闘っている。
自分でも馬鹿な事だとは思っている。
そう思わないほど私は世間知らずではない。
でも、野良狩りをしている「現実」を知った私の心が静観を許さなかった。
私が「現実」を知ることになったのは…紅と出会う3ヶ月ぐらい前だった…かな。
神龍 光璃と書かれたプレートの張ってあるマンションの一室。
中で青髪の女性と少女が、飲料水を飲んでいた。
「…お姉ちゃん、それお酒じゃない?」
姉の飲んでいる飲み物のおかしさに気付いた少女が尋ねる。
「たまにはいいのよ、特に今日みたいな日は」
特に悪びれるわけでもなく、そのまま一気に酒を飲み干す。
床には今飲み終えたものと同じ容器が何個も転がっている。
「なにかあったの?」
持ってきたスナック菓子の袋を開けながら姉に問いてみる。
「んー、まあね…」
答えを返すと同時にまた容器を開ける。
アルコールの臭いに一瞬顔をしかめるが、眉間にしわを寄せながら一気に酒を飲み干す。
「私だってね、たまには愚痴りたいのよ…」
ことん。
テーブルの上に容器を置く音が響く。
その音を最後に、一瞬部屋から音が消えた。
静寂を破るように、愚痴が始まる。
「なにが正義の組織セレクト隊よ…やってるのは単なるウサ晴らしじゃない」
「え?」
ドン!
テーブルをたたく音が部屋に響く。
「『セレクト隊は正義の組織です、人々の為に野良を殺します』…やってられないわ!」
「お姉ちゃん、それってどういうこと!?」
姉の愚痴に、妹が食って掛かる。
「…そのままの意味よ、「正義」って言葉で市民を騙して罪のない野良メダロットを狩ってるのよ」
「そんな…野良メダロット達にも命があるのに!」
姉のいうことが信じられない、といった感じで反論する。
「残念だけど、それが「現実」。正義なんて、そんな下らないものは最初からなかったのよ」
妹は知っていた、姉が正しいことの為に働きたいと思っていたことを。
誰よりも「世間」を理解しているということを。
幼き日にその青い髪を理由に友達から差別を受けて知った「世間」を。
「革命でも起きなきゃ、誰も何も変えられないのよ…」
そして、その姉の言葉の意味も判った。
そして、妹は決意をする。
革命を起こすことを。
生きるものたちの命を護ることを。
差別されるのには慣れている。
失うことは、怖くない。
私にも、あの父の血が流れているのだから―――――。
そして少女は青年と出会う。
姉の初恋の人である、朴念仁で手品が好きで人の笑顔が大好きな。
赤い髪の青年と。
さて、物語を始めよう。