メダロッター流  その1  メダロッター


時は2164年。

「ついに…今日は…誕生日!

部屋のドアを荒々しく開け、階段を降りる。

「母さん、誕生日プレゼントは!?」

「じゃーん!」

取り出だします腕時計通称”メダロッチ”白の本体に青いカラーリングのベルトだ!

「メダロットは?」

「何が欲しいかわからなかったから自分で買ってきなさい。はい、お金。」

母の出したお金を奪い取り、速攻で家から飛び出して行った。彼の名前は海 流(うみ ながれ)。小学5年生だ。

 

 

コンビニ

「いらっしゃ〜い」

「えっとメダコーナーはあっちだ!」

ダッシュ!

「えっと、まず男性ティンペット、カブトメダル。そして…昨日発売のKBT−18”ファイアビートル”!」

燃え上がる炎のようなカラーリングが特徴の最新型メダロットだ!

レジへ…

「これくださ〜い」

「えっと、全部で9283円。」

店員はショートヘアの少し手前ぐらいの髪の長さの青年。

「はい!」

先ほど受け取った1万円を差し出す。

「えっと、おつり。自分で確認してくれ。あとこれは俺からのサービス。」

青年の右腕のメダロッチから自分のメダロッチに光が伝わる。

「なんですか?これ?」

「それはKLN−07の右腕。俺の馬鹿なメダロットが買ってきやがった。」

もちろん青い方がね。

「そうなんですかぁ。」

メダロッチを説明書道理操作し、パーツを確かめる。

「あ、免許、作ってくれ。それが無いと真剣ロボトルできないだろ。」

「は〜い。」

カキカキ

「ところでさぁ、君は何でメダロット買おうと思ったの?」

「あの…天才メダロッター”神龍 リオン”にあこがれて…だからメダロッチも白と青。使用メダもKBT。」

「ふぅ〜ん。」

「はい。書き終わりました!」

視線を上に上げる。不意に目に止まった文字、ネームプレートに書かれた”神龍”。

「お兄さんまさか…」

「あ、ばれた?」

不適に微笑む青年。

そう。彼は翼のメダロットの主人公”神龍 リオン”なのだ!

「あっちに組立てコーナーあるから早速作ってみては?」

「はい!後でサインして下さい!」

「ん。」

 

3時間後

「やった…できた!」

とうとう組上がったのだ!

「装甲も強化したしね。」

「はい!ありがとうございます!!」

ぺこりと一礼

「メダル、セット!」

まだ幼虫の姿の金色のメダルをはめこむ。

「ん…ここはどこだ?」

「やった、ここはコンビニ!俺はお前のマスター、海 流!よろしく。」

「そんなアホな面で俺のマスターができんの?」

「できる!いや…やってやるさ!」

「ふぅ〜ん、で、俺の名前は?」

「ずばり、ファイア!」

「まあ、いっか。よろしく。」

かくして彼は愛機と共に普通のメダロッター生活を送ることになる。

 

 

KBT−18 ファイアビートル  ファイア

メダル:カブト

頭部:KBT−81 ファイアミサイル

右腕:KBT−82 ファイアリボルバー

左腕:KBT−83 ファイアマシンガン

脚部:KBT−84 ファイアオチツカー

 


つづく